条件反射の記

 週末の夜になると「ダブル・スクィーズ」というモノが飲みたくなります。
 「ダブル・スクィーズ」というのはスターバックス・コーヒー・チェーンのメニューにある、ラズベリーとバナナのミックスジュース。スターバックスに行って、コーヒーを頼まずにジュースというのも何だかなあと言う気がしますが。
 渋谷という街は私のように音楽好きな人間にとっては実に無間のアリ地獄のような街で、そこを無事に通り抜けて帰ろうとすると、タワーレコードだのHMVだのという難所が山のようにそびえ立ち、「もっとあれも買って行け〜、これも買って行け〜」と誘惑の罠に人を引きずり込もうとするのです。
 さすがに毎日そういう誘惑と戦っていては我が身と財布の中身が保ちませんので、週末に一度だけ悪場所巡り(「聖地巡礼」、とも言うか?)をして仕事の憂さ晴らしを兼ねる事にしているのですが、タワーレコード渋谷店7フロア、HMV渋谷店5フロアを人混みの中、流し見しながら歩くだけで、結構汗ばんできて、のども渇きます。
 そうしたある日、電車に乗る直前に渋谷駅手前のスターバックスに寄って、興味本位でメニューにあるけったいな名前の飲み物を注文したら、妙にハマってしまった次第。バナナの甘さと香りにラズベリーの酸味が、人混みの中で渇いたのどに丁度合います。以来、毎週金曜日のCD漁りをこの一杯で締めくくるのが習慣になってしまいました。
 というわけで、今日も、ジャズ界の「ギターの若大将」ことパット・メセニーの新譜をはじめ、あれこれと散財をして帰ってきたのでした。たまの週末ぐらい良いよね?
Pat Metheny Group "The Way Up"の感想はそのうちに。だって、CD全一曲で68分もあるんだもの。
 
 ちなみにもう一つ私の条件反射として、「仕事で徹夜をすると牛丼が食べたくなる」と言うのがあります。かつて職場のすぐ近くに吉野家の支店があって、職場に泊まり込んだ時の朝飯に重宝していたからなのですが、今はその支店もなくなってヒップホップ関係のレコードショップになってしまったし、大体吉野家自体が牛丼を出さなくなってしまったのでした(この間一時的に復活したけどね)