Steve Winwood "About Time" The Expanded Edition

(Sanctuary SANDD130)
 ブリティッシュ・ロック界の「永遠のR&B少年」スティーブ・ウインウッドの、今のところの最新アルバム(2003年発表)。
 若い人には、映画「ブルース・ブラザーズ2000」のラストの方でエリック・クラプトンと一緒にゲスト出演していた人、といった方が通るかな?ポール・ウェラーがアイドルにしているアーティストでもあります。
 80年代にはシンセサイザーをばりばりに使ってアップ・トゥ・デイトな音でヒットを飛ばしていた(「ホワイル・ユー・シーア・チャンス」とか「青空のヴァレリー」とか)彼ですが、今回のアルバムでは一貫してしてハモンド・オルガンを弾いています。それにブラジル系らしいギタリストとドラマーのトリオ編成。このサウンドが妙に懐古趣味ではなくて、むしろ新鮮で良い感じのサウンドになっています。それになんと言ってもこの人はいつまで経っても声が若々しいです。本当に歌うのが楽しそう。
 ちなみに私が買った「エクスパンデッド・エディション」は、ボーナスディスクとして懐かしのトラフィック時代の曲「ディア・ミスターファンタジー」と、アルバムでも取り上げていたティミー・トーマスのカバー「ホワイ・キャント・ウィ・リヴ・トゥゲザー」のライブ、それにジミ・ヘンドリックスの「ヴードゥー・チャイル」(この曲のオリジナルバージョンにはスティーヴィーがオルガンで参加しています)の長尺演奏が入っていて、これもなかなか良い感じ。